幻想館ーシンデレラ編ー
魔法使いのお婆さんとの約束を誓い、シンデレラはお城へと向かいました




シンデレラが待ちに待っていたこの時がついにやってきたのです。



すでにお城の大広間は大勢の貴婦人や町の娘達でいっぱいでした。



王様と王女様。


そして王子様。



中央の玉座に揃って座っている。



王様と王女様は、必死にお妃選びをしていたが、当の本人は何だか気乗りしない


何回目かのお妃候補の入れ替え。



もう、ウンザリ・・・。



王子様はそっぼを向いていた。



「王子、そろそろ候補者を数名、決めて下さらないと」



大臣の言葉にも只、頷くだけだった。



「元々、こんな舞踏会を開く事態、わたくしは反対してましたのに!」


王女様は隣国のお姫様と結婚させたかったのです。



でも思い通りにいかないのは、いつの世も同じ。



王様はまあまあと王女様をなだめました


しかし、こんなに大勢の中でたった一人を選ぶのは容易ではなかった。



王子も内心は必死で花嫁を探していたのです。



その頃シンデレラは順番を待っていました。



みんなこの時の為に綺麗に着飾っています。



シンデレラは不安な面持ちで待っていたのですが、同じグループに義理の姉達がいたのに驚きました

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