好きなんです!
「おはよう。いいけど。愛梨は熱で休み。」
「サンキュ!そうなんだ、寂しいね。」
「うん、まあね。」
私の隣に向井くん、その隣に白里くんが座る。
周りの子にいいなーという目で見られたりなんで?って不満気な子もいるんだろう。
授業が始まりみんなが前を向いたのでようやく少し息が付ける。
この2人はやっぱりモテるな。
「あのさ、西原ってさー俺のこと嫌い?」
何を急に言いだすんだろう。
確かに周りの女の子たちみたいに騒がないから嫌ってるように見えたのだろうか。
それとも俺のこと嫌いなやつなんていない!みたいなナルシスト?
「別に嫌いなわけじゃないけど、なんで?」
「あ、そう?なら良かった。嫌われてんのかと思った。」