好きなんです!


外に出るとそこは灼熱地獄…とまではいかないがとにかく暑い。
夏なのだから仕方がないけどこんな暑い中遊園地に行きたいなんてただの馬鹿かもしれない。

それにしても10分歩くのも辛い。
もっと過ごしやすくならないのかな。


駅に着いても涼める場所はなく、優馬が来るのをただ待つだけ。
約束の5分前にやってきた優馬はなんか暑さを感じさせない。
爽やかなイケメンは涼しげで羨ましい。


「お、早いな。何?」

「別に。遊園地行ったら溶けるかしら…。」

「だから暑いって言ったろ?」

見すぎたせいで変に思われたみたいだし、暑い中遊園地に行きたがるのも馬鹿だと思われたに違いない。

「で、遊園地行くのか?」

「行く…。」

電車に乗って近くの遊園地まで行くことにした。
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