ほんとはずっと。
「誰が偉そうなんだって」

「なんでいるの?」

「会議が終わったからに決まってんだろ。」

「だってさっきうちの部員といたからまだ来ないと思って。」

「お前だけにやらせるほど俺も鬼じゃねーぞ?」

「うそつかないで。別にいやなら帰っていいから。理由ならいくらでも嘘ついとくから。名誉気にしてんだったら 寝ててくれても構わない。邪魔しないで。」

「怒んなよ。あいつに告白された。だけど断った。」

「それは教師だから振ったの?ひとりの人間として振ったの?」

なんでこんなこと聞いてるのか、
なんでこんなこと言ってるのか、
自分にもわからない。

「教師だから、ていったら
お前はどうするわけ?」

核心をつかれた気がした。
なんなのかわかんないこの気持ち。

「早く終わらそう。疲れたの。全く誰かさんがやらないせいでさ。ほんとに。笑笑」

今は笑って流すしかできない。
そういう気持だって気づきたくないから。
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