ほんとはずっと。
酒井雄side

そう。その地震であいつ(彼女)を
助けたのは俺じゃないんだ。
あいつの心に最後まで残るのも
俺じゃないんだ。

あの日俺らは研究室にいた。
俺らてのは俺と同期のケンスケと一つ上のユイカだ。
俺とケンスケは大学からの友達でユイカとか大学院のこの研究室で初めて会った。
ケンスケはクラスでも目立つようなタイプだったと想像できるほど明るくて面白いやつだ。俺の高校時代とは似てもにつかないそんな感じだ。
俺はいつでもどこでも本を読むようなタイプだ。だからといってクラスで省かれてたというわけでもない。どこのクラスにもいるような普通のやつ+本を読むようなやつ=俺だったということだ。
だからみんなでゲーセンにもいったしよからぬ事もたくさんした。
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