yellow ribbon
顔は熱いし、手は震えるし、今の私はきっと最高にダサい。
加えて無言という気まずい空気!
「きゅ、急に呼び止めてごめんなさい。余計なお世話だったよね!じゃ、じゃあ私はこれで!」
「え、おい…!」
耐えきれなくなった私は吐き捨てるように言って逃げ出した。
馬鹿馬鹿馬鹿。
私の馬鹿!!
もう明日から顔も見れない!
泣きそうになるのを堪えて走った。
少しでも遠くに行きたくて。
そう言えば逃げようとした時夏樹くん何か言ってたな…。
まぁ今となれば何でもいいや。
さすがに苦しくなってきて走っていた足を緩めた。
あんなに思いっきり走ったの久々だ…。
体育の授業でだってあんなに必死に走ったりしないのに。
はぁと小さく溜息を吐いた時。
それは掻き消された。
「おい!馬鹿女!待てって言ってんだろ!!」