yellow ribbon
「あ、あの…」
顔が熱くて、絶対赤い。
心臓もうるさいし。
キュッとスカートの裾を握りしめて、震えながらも声を絞り出した。
「私が赤地くんの周りにいる人達みたいになるには…ど、どうすればいいと思う?」
「…え?」
「む、無謀なのは分かってるけど!
でも近づくにはどうすればいい…かな?」
恥ずかしすぎて泣きそう。
怖くて顔はあげられない。
…ドン引きしてたらどうしよう。
自分でも馬鹿な質問だって分かってる。
だけど、少しでも近づけたら夏樹くんとの遠く離れた距離も…少しは…。