yellow ribbon
「ここを曲げるの」
腰のところを掴んだかと思うと、赤地くんは器用に一周折り曲げてくれた。
「…へー。凄いね」
軽く感動していると、ちょっと困ったような顔で笑って。
「教師の前でやることじゃないよね」
小さく呟いた。
…確かに。
「中野さんは今のままでいいと思うけどな〜」
「…でも」
「夏樹だって…」
「あれー?悟じゃん!」
パッと前を見ると、良く赤地くんと話している女の子が二人。
ゴミを持って歩いてきた。