yellow ribbon


「ここを曲げるの」


腰のところを掴んだかと思うと、赤地くんは器用に一周折り曲げてくれた。


「…へー。凄いね」


軽く感動していると、ちょっと困ったような顔で笑って。


「教師の前でやることじゃないよね」


小さく呟いた。

…確かに。


「中野さんは今のままでいいと思うけどな〜」

「…でも」

「夏樹だって…」
「あれー?悟じゃん!」



パッと前を見ると、良く赤地くんと話している女の子が二人。
ゴミを持って歩いてきた。



< 44 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop