yellow ribbon


「…あとはどうすればいいと思う?」

「え?んー…そのままで良いと思うけど」


言いながら、全身を二回ほどチェック。
まるでこないだの夏樹くんのように。


それがなんだか少し居心地悪くて、口を開いた。


「スカートもう少し短くしたほうが良いかな?
髪も巻いた方がいい?」


自分の髪を指に巻きつけながら問うと、赤地くんは眉をしかめた。


「中野さんがそうしたいなら良いけど、無理にする必要無くない?」

「それは…そうなんだけど」


まさか否定をされるとは思わず、余計に居心地悪くなってしまった。


…だって、少しくらい無理しないと。
元の私のままじゃ何も変われない。



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