yellow ribbon


改めて言葉にされて、顔が一気に熱くなるのを感じた。

震えたのは身体だったか、心だったか。
両方かもしれない。


もう、誤魔化せないと思った。


だから私は小さく頷いた。


すると捕らえられていた腕は自由になり、代わりに両腕で抱きしめられた。


「……言葉にして言えよ」

「む、無理だよ…!」

「なんで」



なんでって……そんなの恥ずかしいからに決まってる。

それよりも、どうして私抱きしめられてるの?
……これは夢?現実?
リアルな夢を見てるのかな。


夢ならば、覚めないで欲しいと切に願う。



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