赤ずきんとおおかみさん

逃げても逃げなくても結果は一緒



だから私は知らない振りをして無邪気でいるしかない



暗くなる気持ちを押し殺して私はひたすらお婆さんの家を目指した



足が疲れるぐらい歩くとようやくお婆さんの家のドアまでたどり着いた



拳を強く握り『コンコンコン』とノックし、ドアを開ける



…………あれ？



ドアを入ってすぐのところにお婆さんはいなかった



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