最強一匹狼!

ーーーー

「ん...?」



目が覚めると
手に温もりを感じた。

起き上がって見てみると
そこには私の手を握って
寝ている逡がいた。





「しゅ...ん?」





名前を呼ぶとピクッと
肩が動きむくりと起き上がった。




「あ..き……。」



「逡...。」




ブワッと涙がでてきた。



「夢なの?夢でもいい。
覚めないで。
一生このままがいいよ。
もうどこにも行かないで。」



小さいこのように
逡にしがみついて泣いてしまった。




「愛稀...悪かった...
俺が悪かった...ほんとごめん。」




逡も少し泣いているように見えた。





ギューッと抱き合っていると
ドアが開いた。




そこにはお医者さんたちがいて



「栄養失調で倒れたみたいだよ。
ここ最近ちゃんと食べてないでしょ?
あと1日様子をみて
大丈夫そうだったら退院できます。
退院後もちゃんと食べてくださいね?」




ここ病院だったんだ...。
え!?じゃあ現実!?




「愛稀事情を話すよ。」



お医者さんたちの後ろには嵐太がいた。



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