最強一匹狼!
「あれ?逡くんじゃーん!
やっと夜月に入ってくれる気に
なったのかなー?」
優のヘラヘラとした
笑い声が聞こえる。
「んなわけねぇだろ。
愛稀をいじめるのはやめろ。」
低い声で言っている逡さん。
「お前がなぜ愛稀を庇うんだ」
逡さんに負けないくらい
威圧がある晃。
「それは…
俺はあいつを守ると
約束したからだ」
ドア越しでもわかるほど
優しい声だった。
その声に涙がでそうになった。
「別にいじめてるわけじゃないよ?
あーちゃんがまーちゃんを
いじめるから懲らしめてるだけ!」
「あいつはいじめなんてしない。
とにかくこれ以上愛稀を
いじめるなら…
俺が夜月を潰す。
もちろんあいつの周りの奴らもだ。」