君と想い出をもう一度
すると、また金の光が現れ────。
すっ、とミュウの指の感触が消えた。
「……え、」
振り返ると、
ミュウが透けていた。
そしてガラスが割れるような音を立てて、ミュウから宝石が散らばった。
その宝石が溶け込むように……空間に消えていく。
「ミュウっ!!」
透けた体で、くずおれるように倒れるミュウ。
意識が無かった。
「ラルム様、落ち着いてください」
ボルドーも焦りで涙声だ。
「ミュウ!!ミュウっ!!何で、何で透けてんだよ!!」
いくら呼ぼうとも目を覚まさない。
ラルムが立ち上がると、──カツンと何かが転がる音がした。
薄く白濁した石で、色々な色の靄が中で渦巻いている。
「…もしかして、」
ラルムの声も声にならない。
──────そう。
【証】を得る代わりに、【一番大切なもの】、ミュウを失ったのだ。
ミュウがあの消えていった宝石で出来ていたように、体にまるで実体がない。
かろうじて姿が残っているのは、ミュウの願いとラルムの願いがぶつかった結果だろう。
「ミュウっ!!なぁ、ミュウっ!!」
悲痛な叫びが洞窟に響いた。
すっ、とミュウの指の感触が消えた。
「……え、」
振り返ると、
ミュウが透けていた。
そしてガラスが割れるような音を立てて、ミュウから宝石が散らばった。
その宝石が溶け込むように……空間に消えていく。
「ミュウっ!!」
透けた体で、くずおれるように倒れるミュウ。
意識が無かった。
「ラルム様、落ち着いてください」
ボルドーも焦りで涙声だ。
「ミュウ!!ミュウっ!!何で、何で透けてんだよ!!」
いくら呼ぼうとも目を覚まさない。
ラルムが立ち上がると、──カツンと何かが転がる音がした。
薄く白濁した石で、色々な色の靄が中で渦巻いている。
「…もしかして、」
ラルムの声も声にならない。
──────そう。
【証】を得る代わりに、【一番大切なもの】、ミュウを失ったのだ。
ミュウがあの消えていった宝石で出来ていたように、体にまるで実体がない。
かろうじて姿が残っているのは、ミュウの願いとラルムの願いがぶつかった結果だろう。
「ミュウっ!!なぁ、ミュウっ!!」
悲痛な叫びが洞窟に響いた。