君と想い出をもう一度
「ラルム様!!」
叫び続けるラルムの肩にボルドーが手をかけた。
「数あるどの学説の中でも最も危険な呪いと言われている…この石は虚無──ネアンの塊です」
「虚無…だと…?」
望みは叶うが、その望みによっては虚無が発動してしまう。
それにかかれば全てが消えてしまう。
ラルムの動きが止まった。
「じゃあ…ミュ、ウは…」
「ミュウは生きています。ただ…魂と虚無の呪いだけですが」
俺の馬鹿な見栄で。
ミュウを死の淵に追いやった。
「ごめ、ミュウ…ごめんなっ…」
「…私が国王陛下に報告に行って参ります。ミュウを部屋に運んで頂けますか」
ボルドーの声が弱々しく震える。
「…ああ」
「国中に蔓延していた虚無の気配の正体はこれだったのですよ、ラルム様。ミュウでも私でも気がつかない位に」
ふと言葉に違和感を覚えた。
しかしすぐにラルムは頭を振り、ミュウを抱きかかえ、ボルドーについて洞窟を出た。
叫び続けるラルムの肩にボルドーが手をかけた。
「数あるどの学説の中でも最も危険な呪いと言われている…この石は虚無──ネアンの塊です」
「虚無…だと…?」
望みは叶うが、その望みによっては虚無が発動してしまう。
それにかかれば全てが消えてしまう。
ラルムの動きが止まった。
「じゃあ…ミュ、ウは…」
「ミュウは生きています。ただ…魂と虚無の呪いだけですが」
俺の馬鹿な見栄で。
ミュウを死の淵に追いやった。
「ごめ、ミュウ…ごめんなっ…」
「…私が国王陛下に報告に行って参ります。ミュウを部屋に運んで頂けますか」
ボルドーの声が弱々しく震える。
「…ああ」
「国中に蔓延していた虚無の気配の正体はこれだったのですよ、ラルム様。ミュウでも私でも気がつかない位に」
ふと言葉に違和感を覚えた。
しかしすぐにラルムは頭を振り、ミュウを抱きかかえ、ボルドーについて洞窟を出た。