BABY❤LOBERS
ガラガラ――――

はっとして振り向くと保健室から出てきたケイラが驚いた表情で立っている


伝の思いつめたような顔と私の緊張で強張った顔を見たら、そりゃびっくりするだろう


「お前ら、大丈夫?」

ケイラの声を聞いて、私達の間にあった緊張が解けた

「あ。。。あぁ、何でもねーよ。俺ちょっと図書室行かなきゃいけねーからコレ、よろしくな」


伝が書類をケイラに渡し、足早に戻っていく

「何だ~あいつ??」

「あ。。。書類、先生から頼まれたのココに運んでたらばったり出会って手伝ってくれてたの」


「ふ~ん。。。」

あれ・・・?

ちょっと不機嫌・・・?

「俺呼べばいいのに」


「だってサッカーあったんでしょ?。。。ってか保健室で何してるの?」

「あぁ、ちょっと肩痛ぇからシップもらいに来た。入れば?」

「あ、うん」

保健室に入ると、先生の姿がない。

「先生いないじゃん。まぁいいや、書類ってココ置いとけばいいと思う?」

「あぁ・・・」

机に書類を置くと、イスに腰かけた

「はぁ~疲れた!あ、ケイラ、その書類もこっち置いといて。ありがと」

ケイラは書類を置くと私の近くにあったベッドに座った

・・・

沈黙。。。

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