BABY❤LOBERS
目を覚ますと私は保健室のベッドに寝ていた

あぁ。。。私、熱出して倒れちゃったんだっけ・・・?

誰がここまで運んでくれたんだろ。。。

手に温かい感触があり、首を動かして見てみる

あ・・・


そこには、私の手を握ったまま寝ている伝がいた。

「伝・・・」

無防備な寝顔が可愛くて、髪を触ってみる

焦げ茶のさらさらショートヘア

「ふふ。。。子供みたい」

ずっと。。。私がおきるの待ってたのかな・・・?

手なんか握っちゃって・・・そんなに心配してくれたの?

あ・・・

また、ドキドキしてきた・・・

「・・・ん・・・」

伝の手がぴくっと動いてまつげの長い目がうっすら開く

「あ。。。あれ?俺寝ちゃってた・・・」

ぱっと手を離して、体を起こす伝

「あ、奈留起きた?調子どう?」

「うん、大丈夫みたい。ありがとう」

「良かった~。奈留、38度も熱あったんだぜ?ムリしちゃダメだってー!!」

そういえばちょっと朝だるかったかも。。。

「うん、ごめんね。伝がここまで運んでくれたの?」

「そう!イキナリ倒れるからびびったよー!!先生も途中で奈留の事俺に任せてどっか行っちゃうし・・・」

「あはは。でも、ホントありがとね。」

ホント、伝は優しい・・・

「いいってこと!・・・もう放課後だし。。。送るよ」

窓の外はもう薄暗くなっていた

「え。あ、うん、ありがと」

かばんを持ち、学校を後にした。




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