BABY❤LOBERS
「あ、俺ら次で降りなきゃ」

その声ではっとした

私は彼らといつの間にか一緒に座って話していたことに気付く

「あ、はい、私もそこで降りるんで!」

そう言って立ち上がった

XX中は私達の学校から歩いてすぐそこだ、という事でバス停も同じ。

「じゃ、俺らはこれで!またね、奈留ちゃん!」

と言い、手を振って去っていく魁先輩とその友達

1人になって改めて嬉しさを実感する

「嘘みたい・・・」

あんだけ憧れて、遠くから見ているだけの存在だった人がすごく身近に感じた

やっぱり格好いいなぁ~

ドキドキして、夢心地のまま教室へ。

「あ、奈留。。。」

教室に入った途端、皆が一斉に振り向いた

「え。。。何?」

クラスには緊張した空気が張っていて、なんとも居心地が悪かった

「な、、、、奈留ちょっと来て!」

強張った顔をした伝が私の腕を引いて教室から引っ張り出した




・・・伝

ありがとね

でも、もう分かったよ

見えちゃった

ずたずたにされた私の体操服と落書きだらけの私の机

私、いじめられてる。


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