腹黒スマイル王子
私は体育館の裏にきていた。約束より少し早めにきた。少しでも気持ちを整理したかったから。


「陽向。」


声のした方を見るとそこには何故か海斗がいた。


「海斗?何でここに?」


「陽向と美人の話しが聞こえたから。」


「そ、そう。で何か私に用?」


理人が来るんじゃないかと私はひやひやした。


「実は俺、中学の時からお前のことが好きだったんだ。最近お前と理人が仲良くしてるとこ見て焦ってたんだ。だから今日お前に告白しようって決めてて。」


「うそっ、




ごめん海斗。


私海斗のことそう言う風に考えたことなかった。多分これから先も。」


「理人のことが好きなのか?」


「うん。」

「そっかぁー、まあだろうと思ったよ。

言い訳するわけじゃないけど、陽向にフラれたのに俺全然悲しくないんだよな。むしろスッキリしてるかも。あっ、好きだったのは本当のことだぞ。

うーん。でも何でだろう?」


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