腹黒スマイル王子
その日の夜陽向に明日会って話しがしたいとメールした。


後夜祭が始まり体育館の裏へ行くとそこには海斗先輩がいて陽向と何か話をしていた。

俺は焦って陽向の所へ行く。


「陽向!」


俺の側に陽向を寄せると海斗先輩が

「俺は今陽向にフラれた所だ。安心しろ。

何があったか知らねぇけど、陽向を泣かすんじゃねぇよ。」

その通りだった。

許してはもらえないかもしれない。でもここに来てくれたってことは話を聞いてはく
れるってことだよな。
俺はことの経緯を話した。格好悪い言い訳を。
すると陽向の口から予想もしてなかった言葉が返ってきた。

俺とあの女が付き合ってる?


いやいや、俺が付き合ってるのは陽向じゃないのかよ。

あーもう本当に俺って情けない奴。陽向はこういう女じゃないか、はっきり言葉にしなかった俺が悪い。


「俺と付き合ってくれ。」

陽向は はい。 って返事しながら俺に抱きついてきた。


そんな陽向が俺はますます好きになる。

好きになるのに終わりってあるのか?



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