腹黒スマイル王子
それからはあまり激しくない乗り物に乗りあっという間に日が暮れてきた。

理人は時計を見ると私をTDS内に隣接されているホテルの5階にあるレストランに連れて行ってくれた。

「理人、ここ高そうなお店だよ。」

「大丈夫。任せとけ。」

お店に入ると店員さんが側にきて理人と何か話をして窓際の席に案内してくれた。

店内はもうすでに満席で並んでる人もいたのに私達はすんなり入れた。テーブルの上を見ると

ーreserveー

の札が、理人は予約をしてくれてたんだ。


「陽向。お誕生日おめでとう。」


私の大好きな笑顔だ。私だけに見せてくれる優しい笑顔。

「ありがとう。」


暫くすると料理が運ばれてきた。

「凄いご馳走だけど、理人無理してない?」

「俺バイトで結構稼いでるんだぜ。

知らない?売れてるモデルの山神 理人って奴。」


「うーん。そんなモデルいたっけ?」


「ひでえなー。」

「うそうそ!

理人。ホントにありがとう。」


< 126 / 144 >

この作品をシェア

pagetop