腹黒スマイル王子
食事も残りのデザートが運ばれてきた。


♪ハッピバースデー トューユー♪

バイオリンとピアノの伴奏と共にケーキが運ばれてきた。


嘘でしょう!

「り、理人!」


「改めて

お誕生日おめでとう。

おきに召していただけましたか?

お姫様。」

そう言って綺麗に包装された箱を私に手渡してくれた。


ローソクの火を吹き消すと周りからは拍手が起こる。

私は周りの人にお辞儀をして座ると理人が包みを開けるよう指をさしてきた。

リボンを外し包装を解くと箱がでてきたのでその箱を開けると私の誕生石のブルートパーズが散りばめられたお花のネックレスが入っていた。


可愛い~。 でもすごく高そう。

「理人。こんな高いものもらえないよ。」

「陽向が貰わなかったら捨てるだけだぞ。」

「えっ。

あ、ありがとう。すごく可愛くて



すごく嬉しい。」

理人らしい優しさ。


「貸してみな。」

そう言って理人は私からネックレスを受け取ると後ろに回り付けてくれた。

「似合うよ。 ひ な た 」


低い声で私の耳元に囁いた。

私は胸の奥がきゅんとなった。
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