腹黒スマイル王子
「でも、どうしましょう。今日中に撮影終わらせて編集部へ持って行かないと新年号に間に合わなくなっちゃいますよ。」


「うーん。」





私と目が合うと


「彼女さん。名前は?」


「えっ、わたし?


如月 陽向 です。」


「陽向ちゃんね。

君どう?」


どう?って何がでしょう。


「ちょっと、メイクさん!

陽向ちゃんお願い! ミカの衣装あったよね?」


キャー

あっという間に別室に連れて行かれて洋服を脱がされて違う服を着せられてメイクされて……………………

鏡の前に立たされた私はまるで別人になっていた。


うそっ、これがわたし?


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