腹黒スマイル王子
「山神くん?」

声をかけたが返事がない。

いないのかなぁ?

部屋に入ると上半身裸で山神くんが寝てる。

「ちょっと、起きなさい。 山神くん
皆もうアップしてるよ。」

私が山神くんの肩を叩こうとした時。

うーん。

突然伸びをしながら私の顔の前で目を開けた。

「うわっ、ごめん。山神くん寝てるから起こそうとしたんだ。」

慌てて言い訳する私、何もやましいことなんてないのに。

「ほらっ、早く起きて。
上衣着たら体育館きてね。」

私は後ろを向きドアに向かって歩き出した。

するといきなり腕を掴まれて壁際にひっぱられる。

ドン!

なにっ?

訳が分からないでいると、上半身裸の山神くんの腕が私の左の壁にもたれるように置かれ、私の耳元で

「陽向。 何でこんなとこにいるの?」


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