腹黒スマイル王子
顔、近っ!!

しかも、呼び捨て?

「な、何いってるの?まだ寝ぼけてるの?
しっかりして、これから大事な試合でしょ。」

私の心臓の音が彼に聞こえるんじゃないかって内心焦りながら先輩らしく振る舞った。

すると彼の額が私の左肩の上に。


え~~~~~~!?

ヤバい心臓の音がって言うか私全部が心臓みたいになってる。


「先輩、今俺にドキドキしてるでしょ。」


何この子!そんな声と顔で言われたらドキドキしないわけないじゃない。
寝ぼけすぎだよー。



「山神くん………。」





「ん、試合?」


目を覚ました山神くんは、何もなかったように私から離れ上衣を着て。

「先輩、行きますよ。」って。

笑ってるけど、いつもより妙に色っぽくて私の心臓は鳴りやまない。






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