腹黒スマイル王子
全部で6チーム、午前中に予選をやって午後に決勝。
これは、レギュラーを決めるための試合でもあるから皆必死。
予選が終わりお昼休憩。私達バスケ部は体育館でお昼をたべるけど、それ以外の人は一回外に出てもらう。
山神ファンの子達はブーブー文句を言ってなかなか外に出てくれなかったが
「ごめんね。皆、お願いだから外にでてくれないかな?」
そして最後に王子様スマイル。
山神ファンは頬を染めてみんなでて行った。
私はお茶の用意をしながらその様子を見ていた。
「皆、山神くんにメロメロだ。」
独り言のつもりで呟いたら
「ホントにメロメロになって欲しい人にはなってもらえないんだよな。」
私のうなじに息が掛かる位近くで山神くんが囁いた。
ビックリしてお茶の入った紙コップを落としそうになりあわてて掴むと、私の手の上に山神くんの手が重なった。
重なった手を一瞬強く握られた。思わず体がビクッとなったら、そっと手を離してくれた。
「ごめんね。良かった、お茶溢さなくて。」
私は赤くなってるだろう顔を隠すために俯いたまま話した。
「ホント、案外ドジなんだな陽向って。」
ん?また呼び捨て?
聞き間違えだよね?
これは、レギュラーを決めるための試合でもあるから皆必死。
予選が終わりお昼休憩。私達バスケ部は体育館でお昼をたべるけど、それ以外の人は一回外に出てもらう。
山神ファンの子達はブーブー文句を言ってなかなか外に出てくれなかったが
「ごめんね。皆、お願いだから外にでてくれないかな?」
そして最後に王子様スマイル。
山神ファンは頬を染めてみんなでて行った。
私はお茶の用意をしながらその様子を見ていた。
「皆、山神くんにメロメロだ。」
独り言のつもりで呟いたら
「ホントにメロメロになって欲しい人にはなってもらえないんだよな。」
私のうなじに息が掛かる位近くで山神くんが囁いた。
ビックリしてお茶の入った紙コップを落としそうになりあわてて掴むと、私の手の上に山神くんの手が重なった。
重なった手を一瞬強く握られた。思わず体がビクッとなったら、そっと手を離してくれた。
「ごめんね。良かった、お茶溢さなくて。」
私は赤くなってるだろう顔を隠すために俯いたまま話した。
「ホント、案外ドジなんだな陽向って。」
ん?また呼び捨て?
聞き間違えだよね?