腹黒スマイル王子
退場しようと立ち上がろうとすると右膝に力が入らない。
ここのところ部活と体育祭の練習で毎日動き過ぎたせいで昔痛めた膝がまた痛みだした。
右膝を少し揉んでからもう一度立ち上がろうとしたけれど結果は同じ、痛みのせいで力が思うように入らない。
誰かに肩を貸して貰おうと声をかけようとしたら
「陽向先輩?
もしかして、立てないんですか?」
はっとして上を見上げると山神くんが心配そうに覗きこんできた。
「うん、ちょっとね。」
誰かに頼もうと思っていたけど、まさか山神くんから声をかけてきてくれると思ってなかったから思わず顔が赤くなってしまった。
「もしかして、昔痛めた膝が痛いんじゃない?」
ん?何で知ってるの?私話したことあったかな?
「うん。足に力が入らなくて立てないんだ。ごめん、山神くん肩を…… 」
うわっ!?
私が言い終わらないうちに山神くんが私の首と両膝の後ろに手をかけて軽々と持ち上げてしまった。
まさかまさかの2度目のお姫様抱っこ。しかもこんなグラウンドの真ん中で!
ここのところ部活と体育祭の練習で毎日動き過ぎたせいで昔痛めた膝がまた痛みだした。
右膝を少し揉んでからもう一度立ち上がろうとしたけれど結果は同じ、痛みのせいで力が思うように入らない。
誰かに肩を貸して貰おうと声をかけようとしたら
「陽向先輩?
もしかして、立てないんですか?」
はっとして上を見上げると山神くんが心配そうに覗きこんできた。
「うん、ちょっとね。」
誰かに頼もうと思っていたけど、まさか山神くんから声をかけてきてくれると思ってなかったから思わず顔が赤くなってしまった。
「もしかして、昔痛めた膝が痛いんじゃない?」
ん?何で知ってるの?私話したことあったかな?
「うん。足に力が入らなくて立てないんだ。ごめん、山神くん肩を…… 」
うわっ!?
私が言い終わらないうちに山神くんが私の首と両膝の後ろに手をかけて軽々と持ち上げてしまった。
まさかまさかの2度目のお姫様抱っこ。しかもこんなグラウンドの真ん中で!