腹黒スマイル王子
「ちょっ、ちょっと。山神くん。

皆が見てるよ!」


私はさらに真っ赤な顔をして言うと


「だって、陽向歩けないんでしょ?それとも下ろしていいの?そしたら俺先に歩いて行っちゃうぜ。もう誰もいないけど、どうすんの?」


うっ!この笑い方絶対断らないの知っててわざと意地悪く言ってる。


「困ります。」


「で?」


「下ろさないでください。」



「分かりました。お姫様。」

なんて言いながら王子様スマイルを私にむけた。
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