腹黒スマイル王子
「だからちょっと休ませて。」


そう言って山神くんは私の背中に腕を回し肩に額を乗せた。


「や、山神くん!」

ドキン!

私の心臓が爆発寸前


そんな私をよそに首をかしげ私の首筋に息がかかるほど近くで

「ねぇ~陽向。

これで俺が陽向を助けたの何回目?」


「に、2回です。」

山神くんは、顔を起こしながら

「そう。2回ね。」

イタズラっぽく笑うと

「俺まだお礼してもらってないんだけど。」

お礼?私ありがとう。って言わなかった?
でもそれは、お礼に入らないのかな。

でもどうすればいいんだろう?

「何をすればいいかな?

何でも言って。 何か奢るよ!」

< 33 / 144 >

この作品をシェア

pagetop