腹黒スマイル王子
私達が電車を降りたあと海斗と美人は二人になって


「まったく理人のやつ。前はもっと素直で可愛かったのに。」


クスッ

「なんか海斗お兄ちゃんみたい。」

「うーん。そうかも。なんか憎めないんだよな。」


「うん。分かる気がする。大丈夫だよ理人くんならちゃんと陽向の面倒見てくれるよ。それに陽向だって大丈夫だって言ってたし。」


「そうだな。美人が言うんだから間違いないな。お前って周りのことよく見えてるからか美人に大丈夫って言われると本当に大丈夫な気がしてくるんだよな。」


「そんなこと………。」

美人は顔が赤くなるのを気づかれないよう下を向いた。
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