腹黒スマイル王子
「陽向、 ごめん。」


ん?何で理人が謝るの?



「俺が送り迎えするなんて言わなければこんなシンドイ思いしないで済んだんだよな。」

そんな風に思ってたなんて考えもしなかった。


「そんなことない!」

私ったら何大声で言ってるんだろう。

「私は嬉しかったよ。理人にそう言ってもらえて。

それに、お母さんにも負担かけちゃうの悪いと思ってたし………。」


うー、恥ずかしい。嬉しかったなんて思わず言っちゃった。


「ホントに?」


「う、うん。」


「良かった。」




「また明日迎えに来るな。」

「ありがとう。また明日。」


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