腹黒スマイル王子


2年生になり今日から新入生が体験にくる。

「ねぇ~聞いた?

今年の一年に凄いイケメンが入学してきたらしいよ。涼香達が朝から騒いでたよ。」

「そうなの?知らなかったよ。
イケメンかぁー、見てみたい気もするね。」


「うーん。私はパスかな。だって見た目だけ良くてもね。それより、今年は何人入ってくれるかなぁ?」

美人も十分過ぎる見た目だけど。


「そうだね、去年県大会ベスト4までいったから結構入ってくれるんじゃないかな?それに何と言っても美人がマネージャーだし。」

これは本心だ。

この1年美人の隣にいてつくづく思った。兎に角モテる。どこから湧いて出てきたのかと思うくらい、次から次と告白してくる。
でも当の本人はずっと好きな人がいるからと断ってきてる。いくら誰かと聞いても教えてくれない。信用されてないのかと思うときもあるけど、まあ人それぞれとあまり気にしないことにしてる。

「またぁ~陽向は冗談ばっかり。」


「そう言えば、何か今日ってやたら女子の見学者多くない?」

そんな話をしていると、


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