腹黒スマイル王子
「貴女お名前は?」


「如月 陽向ですけど。」


「陽向ちゃん。どう?彼と一緒に写真撮らない?」


「いえいえ、とんでもない!」


「ちょっと二人並んで。」


半ば強引に並ばされてしまった。


「いいんじゃない?」

何がいいんでしょう?


「理人くん。陽向ちゃんと一緒だったらどう?

『海浜で見たステキなカップル』っていうのに載せてあげるわよ。」


うそー、無理無理!私と理人じゃ違いすぎますから。

「うーん。


それならいいですよ。」


えー、断ってよー!


「そんな無理です。」

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