腹黒スマイル王子
俺は平静を装うためなるべく陽向の方を見ないで歩きだした。
じゃなきゃ今にも押し倒したくなる。

ちょっと陽向との距離が離れたら海斗先輩が陽向に話しかけていた。

海斗先輩と話してる陽向を見てたらどうしようもなく陽向を自分のものにしたくなり先輩の前で陽向を呼び捨てにした。


人気のない所に陽向を連れていき自分の気持ちを伝えることにした。
陽向は俺のこと可愛い後輩位にしかみてないだろうけど俺は陽向のこと。
もし好きだって言ったらこの関係が崩れてしまうかもしれないが、もうそんなことを気にする余裕が俺にはなかった。


そんなことを考えている俺に陽向は謝ってきた。自分が何か傷つけることしたんじゃないかって、涙を流して。

俺は陽向を抱き締めた。

あーぁ、俺って最低な男だな。陽向をこんな気持ちにさせて。


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