上司に秘密を握られちゃいました。
黙々と商品をラッピングしていると、さすがに連日のハードな仕事のせいか、フッと気が緩んだ。
「痛っ」
包装紙は、時には鋭利な刃物になる。
指の先を切ってしまった私は、血が商品につかない様に慌てて口でくわえた。
まずいな。こんなに待っている人がいるのに……。
目の前に積み上げられたおもちゃを見つめ、途方に暮れる。
そっとハンカチでぬぐってみたものの、血はなかなか止まってくれない。
だけど、こんな手でラッピングできない。
美晴の前にも、たくさんのおもちゃが積み上げられていて、とても頼めそうになかった。
「変わるから、医務室で絆創膏を貼っておいで」
困り果てていたその時、私の横から男性社員がスッと手を出した。
「痛っ」
包装紙は、時には鋭利な刃物になる。
指の先を切ってしまった私は、血が商品につかない様に慌てて口でくわえた。
まずいな。こんなに待っている人がいるのに……。
目の前に積み上げられたおもちゃを見つめ、途方に暮れる。
そっとハンカチでぬぐってみたものの、血はなかなか止まってくれない。
だけど、こんな手でラッピングできない。
美晴の前にも、たくさんのおもちゃが積み上げられていて、とても頼めそうになかった。
「変わるから、医務室で絆創膏を貼っておいで」
困り果てていたその時、私の横から男性社員がスッと手を出した。