上司に秘密を握られちゃいました。

その後アクセサリーも開けて、あれこれ話し合った。


「洋服は、目玉商品の色がわかると買いやすいかもしれません。
その代わり、商品数が減ってもいいので」


自分では絶対に買わない色というものもたまにはいいけど、大物の色は選びたい。


「なるほど。いくつかパターンを作るといいね。
色はお任せだけど点数の多いもの。メインの色は選べるけど数は少ないもの」


「それ、いいです! 
それとあのレジ待ちがうんざりしたので、丁度一万にしたらどうかと思いました」


それならおつりを出す手間が省けて、レジ待ちの時間短縮につながるはずだ。


「あっ、ごめんなさい」


ただの派遣社員が、こんなに意見を言うなんてとハッとした。
つい、真山さんにつられて勝手に口が動いてしまった。
< 124 / 439 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop