上司に秘密を握られちゃいました。
少し俯いたまま、チラッと彼の顔を盗み見ると、天を見上げて安堵の顔。
こんな私への告白に、緊張してくれたのかな。
「藍華、さん」
「えっ?」
「そう、呼んでもいいかな」
「……はい」
照れくさくて、真山さんの顔をまともに見られない。
視線をそらしながら頷くと、「よろしく」と手を差し出された。
「よろしく、お願いします」
おずおずと手を差し出すと、彼の大きな手が私の手を優しく包み込む。
こうして手を握られるのは二度目だけれど、彼への恋心を確信した今、あの時とは違うドキドキ感が私を襲ってくる。
胸の奥が疼くのだ。
好きな人と手と手が触れただけで、こんなにも苦しくなるなんて、知らなかった。
こんな私への告白に、緊張してくれたのかな。
「藍華、さん」
「えっ?」
「そう、呼んでもいいかな」
「……はい」
照れくさくて、真山さんの顔をまともに見られない。
視線をそらしながら頷くと、「よろしく」と手を差し出された。
「よろしく、お願いします」
おずおずと手を差し出すと、彼の大きな手が私の手を優しく包み込む。
こうして手を握られるのは二度目だけれど、彼への恋心を確信した今、あの時とは違うドキドキ感が私を襲ってくる。
胸の奥が疼くのだ。
好きな人と手と手が触れただけで、こんなにも苦しくなるなんて、知らなかった。