上司に秘密を握られちゃいました。
小さなわがまま
それからまたすれ違いの日が続いた。
彼よりずっと早く帰ることのできる私は、彼の部屋で食事でも作って待っていたかった。
だけど、彼は悪いと思ったのか、「いつ帰れるかわからないから」と遠回しに断ってくる。
最初はその気遣いがありがたかったけれど、ふたりで会えない日が続くと、どんどん寂しさが募ってきた。
それは、あれからも密かにされている意地悪な行為に、不安が募っていたのもあるかもしれない。
前を向こうと思っても、傷ついたことには変わりはない。
“仕事バカ”な公孝さんが好きだったのに、これほど放っておかれると辛い。
ちょっと抱きしめてもらえれば、きっと復活できるのに。
しかたなく家でラッピングの練習をしたり、新たな制服を作ってしまおうと目論んだものの、テンションが上がらず、取り掛かれなかった。
彼よりずっと早く帰ることのできる私は、彼の部屋で食事でも作って待っていたかった。
だけど、彼は悪いと思ったのか、「いつ帰れるかわからないから」と遠回しに断ってくる。
最初はその気遣いがありがたかったけれど、ふたりで会えない日が続くと、どんどん寂しさが募ってきた。
それは、あれからも密かにされている意地悪な行為に、不安が募っていたのもあるかもしれない。
前を向こうと思っても、傷ついたことには変わりはない。
“仕事バカ”な公孝さんが好きだったのに、これほど放っておかれると辛い。
ちょっと抱きしめてもらえれば、きっと復活できるのに。
しかたなく家でラッピングの練習をしたり、新たな制服を作ってしまおうと目論んだものの、テンションが上がらず、取り掛かれなかった。