上司に秘密を握られちゃいました。

「それにしても困ったぞ」

「困った?」

「藍華が受付に行ったら、毎日心配で仕方ない」


クスッと笑った彼は、私をベッドに押し倒して見下ろす。


「大丈夫ですよ? だって毎日一緒にいられますから」


正式に本部を出たら、彼と一緒ここに住むことは、私たちの間では決定している。


「そうだな」

「あっ……」


彼の熱い唇が全身を這い出す。
あっという間に体が火照ってきて、彼の行為を受け入れる準備が整うのに、時間はかからなかった。


「公孝、さん……」


あなたが好き。
ずっとずっと、そばにいて?

初めて体を重ねてから、ドンドン快楽が深くなっていく。

それが気持ちよくもあり……怖くもあった。
自分が自分でなくなってしまうようで。


「あっ、はぁっ……」


シーツをギュッと握りしめ悶えると、彼は少し苦しげな顔をして入ってきた。
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