上司に秘密を握られちゃいました。
「好きすぎて、壊したくなる」
「はぁはぁ」と息を荒げながら耳元でつぶやく彼は、一層動きを激しくして……。
「あぁぁ……っ。ダメッ!」
彼の背中に爪を立てた瞬間、果てた。
「はぁ……はぁ……」
話すこともままならないような公孝さんは、脱力して私の横に横たわり、後ろから抱き寄せてくる。
「これから毎日抱き合えるな」
ええっ! 毎日!?
「それは……無理です」
「藍華は無理ばっかりだな。
それじゃあ、制服か毎日か、どっちにする?」
どっちかなの?
公孝さんはクスッと笑うけれど、冗談には聞こえないのはなぜだろう。
だけど、彼の温もりに包まれながら眠りにつく幸せは、簡単には手放せそうにない。
しばらくすると、疲れている公孝さんは寝息を立て始めた。
「旦那様」
起きているときは照れくさくて言えない言葉を、こっそりつぶやく。
「愛してます」
そう言った瞬間、彼が寝返りを打って驚いた。