上司に秘密を握られちゃいました。

ほんの小さな憧れから、どっぷり制服の世界にはまった私。
恋もそっちのけでのめりこんだ趣味を、恥ずかしいとさえ思っていた。

だけど……きっかけとなった憧れの東郷百貨店で働くことができ、おまけに初めての彼もゲットして……制服フェチを理解してくれるなんて奇跡まで起こった。

人生、順風満帆だ。


ただひとつ、私を上回るかもしれない彼の制服フェチぶりに、私がついていけるかどうか心配になってきたけど……。


「今日はこのワンピースね。早く着替えて? すぐ脱がせちゃうけど」


平然とした顔でそう言ってのける彼に、顔を赤らめ固まると……。


「着替えさせてやろうか?」

「い、いえっ」


Sのスイッチが入った彼には、逆らえそうにない。

慌てて彼を部屋から追い出して、ドアを閉める。

まさか自分の作ったレプリカが、こんなことで役立つとは思っていなかったけど、ちょっぴり制服を脱がされることに快感を覚え始めている私って……。
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