上司に秘密を握られちゃいました。

「私も見たけど、超豪華だよ。
入っているものすべてが各店の売れ筋商品で、ちょっとずつ食べてみたいという人には最適。
値段も張るけど、今でも問い合わせがバンバン入るよ」


真山さん、すごい。
もしも私が客だったら、そんな商品手にしてみたい。

まさに、自分が欲しいものを考えた商品だ。

リボンのアイデアくらいで褒めてもらったことが、恥ずかしくなった。
創意工夫が、けた違いだ。


「さて、今日も忙しそうよ。頑張らなくちゃ」

「うん。美晴、またあとで」


美晴と別れた私は、福袋詰めをしている会議室に向かった。


「西里さん!」


私が顔を出すとすぐに、社員の人から呼ばれる。


「はい。おはようございます」

「おはよう。ねぇ、リボン見たよ。頑張ったわね」

「ありがとうございます!」
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