地元片想い
出会い
日野 桜子、高1。
地元ではなく電車で一時間かけて中学から私立の女子校通い。父親の野球好きのお陰でソフトボール部四年目の体育会系女子です。

「ぁー!いたいた!ぉーい!!」

「おおっ!おつかれ!」
今日は、部活が終わってから従弟の秋矢(しゅうや)と待ち合わせだった。

「ほんっま疲れるゎー!!学校遠いしー!」

秋矢とは、この前にあった法事で小学校卒業以来の再開だった。お互い高校生になったし近況報告会をすることになった。

「夏休み、あんた部活ないん?」
「あー、一応あるけどうちのサッカー部弱いからなー。ツレと遊んどる方がおもろいやん!」

「まーねー。でもあたしもやっぱり共学に憧れるわー!」
「なんで?ええやん、受験なかったんやし。」
「そーやけどさー」
中学受験は母のすすめだった。。
私は地元の友達と離れるのが嫌だったけれど、きびしい母には逆らえなかった。
だから、地元の友達とか共学とか凄く羨ましい。

「ん?秋矢それなに?」
「あーこの前ツレとバイクで走っとった時の写真」
「見せて見せてー!」

パラパラ。。。

「ぇ!何!この子!めっちゃかっこいいんやけど!!」
秋矢の隣に写ってた彼は同級生にはまったく見えなくて、とにかく顔がタイプだった。
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