平安絵巻




家に戻り、息をついた。


『はぁ…、緊張しました…』


『疲れている様子ですね。
 今日は、早く休むのですよ。』


『はい…。母上様』





自分の部屋に戻り、髪をとく




髪を切ったとは言え、まだ少し長かった。





鏡を見ると、いつも言っている事がある


私は男…






もし、ばれてしまったら、この家は潰される。


男でなければ、いけない…







毎日、毎日…

そう言い聞かせた。



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