平安絵巻
帝の住まわれている、清涼殿に出向いた。
また、なれない男の格好…
やっぱり慣れない。
『帝のおなりにこざいます。』
辺りの緊張が増す。
やはり、背が高い
でも、顔は見えない
『面を上げよ』
帝の声が部屋中に通る
『早速だが、そなたには清涼殿にある松の 部屋に出向いてもらう。』
『わ、わかりました。』
いきなりの事過ぎて、動揺を隠せない。
聞き返す事も出来ないし…
『では、こちらへ。』
女人の声がした。
綺麗な十二単…