平安絵巻





『では、明日から。お願い致します。』





『わかりました。』



松の君の女房からそう言われ出てきたけれど。






大変な事になった…





勉学といっても、何を教えればいいのか…





『何かあったのです?』


『いえ、母上様…。 何も…。』


『そうですか?』




部屋にもどり、悩んでいた。





漢文なら、できる!!





翌朝




清涼殿に向かった






『おはようございます』



『鶴宮殿は、朝が早いのね。
 もう少し待って。準備します。』








艶やかな打掛だった。

『今日は、何をやるの?』


『漢文など…』


『漢文? 難しいじゃない。』


『松の君!
 さぁ、やりますよ!』

『はいはい。』










この生活がしばらく続き…











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