平安絵巻
『では、これにて、里に帰ります。』
『息災でな。』
松の君に、別れを告げ
里ある、琵琶湖に行った。
鶴の君の母は、一人ひっそりと暮らしていた。
鶴の君が、いた頃は京に家はあったがすでに人渡り、琵琶湖の近くで住んでいた。
『お久しぶりです。母上。』
『息災であったか?少し痩せたね。』
『ゆっくり休みます。』
『帝から、お手紙が届いた。
恐れ多い事です。』
『後で見ます。』
琵琶湖の見える所へ行く。