平安絵巻





『では、これにて、里に帰ります。』

『息災でな。』

松の君に、別れを告げ




里ある、琵琶湖に行った。







鶴の君の母は、一人ひっそりと暮らしていた。



鶴の君が、いた頃は京に家はあったがすでに人渡り、琵琶湖の近くで住んでいた。







『お久しぶりです。母上。』


『息災であったか?少し痩せたね。』


『ゆっくり休みます。』


『帝から、お手紙が届いた。
 恐れ多い事です。』




『後で見ます。』







琵琶湖の見える所へ行く。






< 54 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop