[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
「俺が、したかったから」



相変わらず顔を赤くしたまま、榊くんは俯きながら答えた。



「でも」



そう言って顔をあげる榊くんには、迷いの表情がなかった。



「後悔は、してないから」



笑顔でそう告げる榊くんを見れずに、私は視線を落とした。



榊くんは、ほんとに素直な人間だ。



悪いこともいいことも、サラリとなんでも言ってしまう。



それじゃあ、私は?
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