[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
私は何も言わずに、教室から出ていった。



だって、榊くんといると息苦しいんだもん。



今まではそんなことなかったのに、どうしていきなり?



そうか、私……



……榊くんを、ひとりの男の子として意識しているんだ。







──ドンッ



猛ダッシュで通学路を逆走していた私。



よそ見をしていて、目の前にいる人にぶつかった。



「やほやほ、柊ちゃん?」



顔を上げると、その人は静かに口角を上げた。
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