[完]*゚好き好き男子は手に負えない。
俺は立ち上がり、松永の両肩を思いきり掴む。
「なに、気にしてるって…」
「さあーね?」
自分で確かめてくれば?と付け足して、意地悪く笑う松永。
俺は、そっと肩から離したその手で、自身のカバンを掴みあげた。
「ありがと、松永」
微笑みお礼の言葉を述べる俺に、つんと顔を背ける松永。
ああ、松永はそういう奴なんだ。
からかったり笑い声が大きかったり、いろいろ問題はあるけど…
いざというときは友達の為を思いやる、紗倉の友達。
俺は荒々しく履き替えた靴で、校庭の砂を蹴り飛ばしていった。
「なに、気にしてるって…」
「さあーね?」
自分で確かめてくれば?と付け足して、意地悪く笑う松永。
俺は、そっと肩から離したその手で、自身のカバンを掴みあげた。
「ありがと、松永」
微笑みお礼の言葉を述べる俺に、つんと顔を背ける松永。
ああ、松永はそういう奴なんだ。
からかったり笑い声が大きかったり、いろいろ問題はあるけど…
いざというときは友達の為を思いやる、紗倉の友達。
俺は荒々しく履き替えた靴で、校庭の砂を蹴り飛ばしていった。